【秋のお彼岸】時期やお供えのマナーと手土産選びのポイント

【秋のお彼岸】時期やお供えのマナーと手土産選びのポイント

接待の手土産 編集部
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秋のお彼岸のシーズンには、お墓参りをするため家族や親族が集うことも多いものです。その際に必要となるのがお供え物。お彼岸のお供え物にも、他の行事と同様に様々なマナーがあります。またせっかく伺うのですから、お世話になる訪問先への手土産もあるとスマート。今回は秋のお彼岸の時期やお供え物のマナーに加え、手土産選びのポイントをご紹介します。


秋のお彼岸のマナー

秋のお彼岸のマナー

秋のお彼岸は、秋分の日を中日として7日間とされています。秋分の日は、「祖先をうやまい、故人を偲ぶ日」として、国民の祝日になっていますが、元々は季節の移りかわりを正確に把握するためにつくられた暦日のひとつでもありました。

故人を偲ぶという意味合いが生まれたのは、仏教の考え方が元になっています。仏教では死者の世界を「彼岸」、私たちが生きている世界を「此岸(しがん)」と呼びます。「彼岸」は西の方角に位置し、「此岸」は東の方角に位置すると考えられており、真東から陽が昇り真西に陽が沈む秋分の日こそが、最も死者の世界と私たちの世界が通じやすい日になるとされています。そういった考え方から、お彼岸の時期には先祖の供養をする文化が定着したのです。

お墓参りは、お彼岸の7日間にするのが基本ですが、やむを得ぬ事情で訪問できない場合には、訪問先となる親戚や家族にきちんと理由を伝え、時期をずらして伺いましょう。またお彼岸に限らず、訪問の日時を予めきちんと伝えておくのがマナーです。お相手に負担のない時間帯を選ぶよう配慮してください。

お供え物は、お花、日持ちのする菓子折り、故人が好きだったもの、果物、高級なお線香やろうそくなどがよいでしょう。中には、洋菓子は動物性の素材(牛乳やバター)が使用されていることから、精進料理でないためお供え物としてはNGとする方もいらっしゃいます。事前に確認をするか、和菓子にしておくと無難です。親族が多く集まる場合には、皆で食べられるようなものが良いですが、定番のおはぎを持って行く時は他の人と被らないか事前に確認をしたほうが良いかもしれません。

またお供えは、奇数個というのもマナー。日本では古来より奇数は陽数、偶数は陰数と考えられています。陽数、陰数は元々はどちらが好ましいということはなく、二分法の一種でしたが、後に「陽」は明るい、「陰」は暗いというイメージが定着しました。その結果、陰数は縁起が悪いとされるようになり、神様や仏様にお供えするものは、陽数である奇数個となっています。特に気にかけないという方もいらっしゃいますが、年配の方は慣習を重んじる方も多いので押さえておいたほうが良いポイントです。


秋のお彼岸にオススメの手土産

秋のお彼岸にオススメの手土産

秋のお彼岸時には「お供え物の他に、手土産も必要でしょうか?」と不安になる方も多いようですが、お供え物だけでもマナー違反とはなりません。しかし、せっかく親戚が集まる機会ですので、手土産を持っていくとお相手にも喜んでいただけるでしょう。特に普段なかなか会えない親族の場合には、一品持っていった方がスマートです。

手土産を持参するときは、お供え物にはお花や日持ちのするもの、故人が好きだったものなどを選び、手土産にはその場で一緒に食べられるものや、義父母の好物にするなど、お供え物と手土産とで違うカテゴリーのものにするのがポイントです。

オススメの手土産としては、越中富山の代表銘菓、「鈴木亭」の「杢目羊羹(もくめようかん)」が手軽に楽しめる「ミニサイズ羊羹 14本入」などが挙げられます。羊羹なので日持ちするほか、食べきりサイズが6種入っているので、飽きがこないのもポイント。人が集まったときには取り分けも可能です。どこを切っても綺麗な木目模様が現れる「杢目羊羹」は、「年輪を刻む」縁起の良い品としても手土産にはぴったりです。

また秋のお彼岸の手土産には「のし紙」でなく「かけ紙」をつけるのが一般的。「のし紙」とは、のしと水引が印刷されたもので、慶事に使用します。お彼岸では、水引だけが印刷された「かけ紙」を使用します。「かけ紙」は地域によっても異なりますが、黒白、黄白、双銀のいずれかの色の水引が「結びきり」になっているものを選びます。水引にどの色を選ぶのかは、事前に確認しておくとよいでしょう。表書きには「御供」と記してください。

仕事の都合などで、どうしてもお彼岸にお墓参りに行けない場合は、供養の気持ちを込めてお供えやギフトをお送りしましょう。事前に帰省できない旨と理由を訪問先の親族にきちんと伝え、お彼岸入りする前日までに郵送してください。その際に一言手書きのお手紙を添えるとより丁寧です。

またそれほど多いケースではありませんが、地域や家族によっては、御仏前としてお金(3,000~5,000円)を包む場合もあります。その場合は過度にならないよう、お供え物と合わせて5,000円程度が目安です。


関連リンク
ミニサイズ羊羹14本入 | 杢目羊羹本舗 鈴木亭

マナーを押さえ、よりよいお彼岸を

親族が集まり、故人を偲ぶよい機会となる秋のお彼岸。意外と知らないマナーが沢山あるので、しっかりと押さえておきましょう。もちろんお彼岸で大切なのは、品数や金額ではなく、故人を偲ぶ気持ちです。しかし、基本的なマナーを覚えることや、喜んでいただける手土産を贈ることは、帰省中の滞在をよりよいものにしてくれます。ぜひ今年のお彼岸も家族や親族と一緒に素敵な時間をお過ごしください。


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