ご訪問は慎重に。秘書が教える「お見舞いのマナーと手土産」

ご訪問は慎重に。秘書が教える「お見舞いのマナーと手土産」

接待の手土産 編集部
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誰にでもある病気やケガ。取引先の方や、会社の上司が入院した場合、お見舞いに行くこともあると思います。その際のマナーや手土産の選び方は、普段のビジネスシーンと違うのでしょうか。お見舞いで気を付けるべきポイントをご紹介します。


【マナー】お相手の負担にならないよう配慮を

【マナー】お相手の負担にならないよう配慮を

最初に考えたいのは、そもそもお見舞いに行くべきかどうか。1週間ほどの短期入院や、逆に重篤な病気やケガで入院されている場合などは、お見舞いを遠慮したほうが良いこともあります。病状を確認したうえで、取引先の方ならお見舞いの品とお手紙の郵送に留める、上司なら退院後にお祝いをする、などの選択肢を含めて慎重に検討してみましょう。

取引先の方のお見舞いは、たとえお相手と親しくても、個人で勝手に行くのはルール違反と受け取られかねません。お相手のことが心配でも、通例どおり上司に相談し、上司と一緒に出向くようにしましょう。一方、社内の上司のお見舞いに関しては、会社によってルールが定められていることがあります。こちらも個人で判断せずに、相談するのが無難です。


お見舞いに行くとなったら、時期は快方に向かい始めたころが最適です。面会時間内に事前のアポを取るのはもちろん、なるべく短時間に収まるようにしてください。お相手がお休みになっている場合は起こしたりせず、静かに待つようにしましょう。
手土産をお持ちする場合、病院の近くで手配すると他の方と品が被ってしまう可能性があるので、注意が必要です。

また、病室が個室か共同部屋かを知ることも、手土産選びに役立ちます。共同部屋の場合には、個包装のお菓子などにすると、同室の方にも配ることができて喜ばれるでしょう。

さらに、お見舞いでは普段と違った配慮が求められます。華美な服装を避ける、きつい香水は使わないといった身だしなみの面や、共同部屋ではうるさくしないようにする、入院中はセンシティブになっているため話す内容や言葉にも気をつけるなど、会話における気遣いも大切です。

いずれのポイントを見ても、お相手が「ビジネス上の大切な存在」であること以前に、「ひとりの患者さん」であることを慮るのが、最も大切だと言えるでしょう。


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【手土産】お相手の入院の原因、状況を知るところから

【手土産】お相手の入院の原因、状況を知るところから

手土産選びに関しても、お相手が取引先の方や上司だからというより、その方の入院の原因や、状況に配慮することが肝心です。

たとえばケガでなく病気で入院されたなら、食べ物の手土産は、回復の妨げにならない品であることが第一。カロリー、塩分、糖分などが制約されていないか、事前にチェックしておきましょう。そうすることで、失敗を避けられるだけでなく、より喜ばれる品選びの手助けにもなります。水分を多く摂ることを勧められている方にドリンクセット、入浴やシャンプーが自由にできない方にはドライシャンプーやリフレッシュできる香りのアメニティなど、「これぞ!」という一品が見つかるかもしれません。

また、お相手に手間や負担をかけさせない品であることも大切です。お見舞いの定番手土産“フルーツ”を取ってみても、いたみにくく適度な量であるなど、相応の心配りが求められます。ケガで入院しているお相手なら特に、スプーンやフォークの要らない簡単に召し上がれるものがオススメです。フルーツ以外の場合でも、簡易包装のものや、一口サイズのものが良いでしょう。

他に気を付けなければならないのが、病院の定めるルール。フルーツと同じく定番の“お花”も、病院によってはアレルギー上の問題で禁止している場合があります。パジャマやタオル、スリッパなども、病院で指定されていることがあるので気をつけたいところです。

入院中は手持ちぶさたになりがちなため、お相手の好みがわかっているなら、時間をつぶせる書籍、DVD、CDなどもオススメです。また上司のお見舞いであれば、会社のメンバーや知人・友人の寄せ書きなども、勇気づけられる何よりの贈り物になりそうです。こういった「入院生活を応援できる手土産」も、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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お見舞いの手土産は、病気・ケガのお相手をいたわるようなものを

病気やケガをしたお相手の立場になって、ほしいものや困るものを考えていけば、ふさわしいお見舞いの手土産は見えてくるものです。取引先・上司のお見舞いとも、ビジネスシーン同様にルールやマナーを押さえつつ、お相手にも笑顔になってもらえるような手土産を贈りたいですね。

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接待の手土産 編集部
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