外国人エグゼクティブに贈る「日本の手土産」そのポイントとは？

記事公開日：2017/05/31

接待の手土産編集部: 接待の手土産編集部です。37,000人の秘書会員と連携し、手土産に役立つ情報をお届けします。

昨今のビジネスシーンでは、外国人の方とお付き合いをすることも多くなっています。せっかく日本を訪れてくれたのですから、素敵な手土産をお贈りしたいものです。では、どんな贈り物を選べば喜んでいただけるのでしょうか。外国人向けの手土産を手配することも多い秘書の方々に、外国人の方に最適な日本の手土産の選び方を聞きました。

日本を感じさせる一品を

外国人の方へ日本土産を用意する場合、どのようなものを選ぶのが相応しいのでしょうか。206名の秘書の方にアンケートを行ったところ、「和風の品や工芸品など日本を感じさせるもの」「日本ならではの食べ物」という回答が大多数を占めました。

やはり日本らしさを押し出すことで、外国人の方に喜んでいただけることが多いようです。羊羹や最中など海外ではあまり見かけない和菓子や、江戸切子や扇子といった美しい工芸品もオススメです。

またその他に票を集めたのが、高品質な日本製アイテム。万年筆など工芸品のような趣味の品からテクノロジーを集めた家電まで、これらは直接的に和を感じさせる日本土産とは言えませんが、品質の高さや技術力はある意味とても日本的なものです。

見た目から和を感じることはないかもしれませんが、その品質や機能面、使い勝手のよさを体感することで、「さすが日本！」と感じる外国人の方は少なくないはず。カメラなど高価な家電に限らず、魔法瓶など、実用的なものを喜ぶ方も多いようです。

関連リンク: （写真）江戸切子ぐい呑み／江戸切子の店華硝

日本土産を選ぶ際の注意事項

では外国人の方へ日本土産を選ぶ場合、どのような点に気をつければよいのでしょうか。アンケートの結果を見ると、「持ち運びのしやすさ（重すぎない、飛行機の機内に持ち込み可能かなど）」が最も多くの票を得ています。

持ち運びのしやすさは手土産を選ぶ際に重要な要素のひとつですが、外国人の方がお相手の場合は、帰国のことまで考える必要があります。例えば、飛行機に液体が持ち込めなかったり、関税の関係で一部の食品や酒類が持ち込めなかったりと、国によってさまざまなケースがあるので、帰りになる国の事情をきちんと調べることが大切です。

せっかく日本からのお土産を用意したのに持ち帰れなかったり、お相手の方に負担を強いてしまうようでは本末転倒です。外国人の方がお相手の場合は、「相手の国の文化・宗教にあわせて選ぶ」ことも重要になってきます。

「中国の方に時計を贈ってはいけないなど、その国の贈り物に関する風習や文化に気をつける。」【製造業　秘書歴7年】
「特に相手方の宗教は事前にリサーチします。動物の絵柄でも良いもの縁起の悪いものなどもあります」【運輸　秘書歴6年】

など、国によっては持ち込みが禁止されているものや、失礼にあたるもの、気候の問題などもありますから、念入りなリサーチを心掛けましょう。

どうしても情報が得られない場合には、「宗教上の問題がないか、英文での原材料や成分の説明書を付ける（また実際にお渡しする上司が説明できるよう、事前にレクチャーしておくとベスト）」【運輸　秘書歴6年】など、その商品がどのようなものかをお相手にもわかるようにしておきましょう。