秘書が教える「縁起が良い」手土産のスマート取り扱い術

秘書が教える「縁起が良い」手土産のスマート取り扱い術

接待の手土産 編集部
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贈り物として昔から重宝されているのが、モチーフや色、形に、開運や幸福といったおめでたい意味が込められているもの。いわゆる「縁起物」と呼ばれる品です。しかし渡す相手やシーンを間違えたり縁起の良さが上手く伝えられないと、古めかしくて野暮ったく思われたり、おめでたさが空回りしたりしてしまうこともあります。今回は縁起の良い手土産をスマートに贈るポイントをご紹介します。


縁起物が活きるシーンと選び方

縁起物が活きるシーンと選び方

縁起の良いものをもらって嫌がる人はいないはず。そう思って、普通の挨拶代わりの手土産として縁起物を持って行ってはいませんか?
それも決して間違いではありませんが、受け取った方は「なぜこれを?」と意味を図りかねたりして、せっかくの縁起の良さが生かされないことがあります。

日頃からいろいろな種類の手土産を選び慣れている秘書の方に聞いたところ、「縁起の良い手土産はお祝いのシーンに選ぶようにしています」とのこと。お祝いの気持ちが縁起物によってよりはっきり伝わり、お相手にも喜んでいただけることが多いそうです。

お誕生日や結婚祝い、出産祝い、就任や昇進祝い、会社の創立記念、快気祝いなど、お祝いのシーンはいろいろあります。年始のご挨拶も新年を迎えたお祝いのシーンといえますから、そう考えると縁起の良い手土産が活躍するシーンは実はたくさんあるのです。
秘書の方からはちょっとイレギュラーなお祝いシーンの体験談も。
「弊社にいらしたお客様が、これから結婚相手のご両親にご挨拶に行くのに手ぶらのご様子でした。そこで用意しておいた最中を持って行ってくださいとお出ししたら、とても喜んでくださいました。最中は2枚の生地が合わさっていることから〝両家の結びつき〟につながるのでぴったりでした」。これなどは、縁起物を活かした上級テクニックといえるでしょう。

縁起物を渡す時は、ついその意味などを伝えたくなるのが人情ですが、長い説明は押し付けがましく感じられることもあるので注意が必要です。
秘書の方々も「もらった方が負担に思われないようにできるだけ説明は少なく、さりげなくお渡しするのがスマートでしょう。後でおめでたい品だと気付いていただければ十分だと思います」という意見が主流。縁起物はそれだけでメッセージ性があるので、詳しい説明はかえって無粋というものです。

そこでおすすめなのが、鯛や松竹梅、紅白など、縁起の良さがわかりやすい日本の代表的な伝統モチーフを選ぶこと。誰もが知っているものならば詳しい説明がなくともわかりますし、お渡しするときにひと言添えるだけで気持ちが伝わります。
「お祝いの品はなるべく早めにお手元に届くようにし、品物が遅れる場合はお手紙だけでも先にお届けするように心がけております」という気づかいも、お祝いの大切なポイントです。

なお、縁起物は海外の方に贈っても喜ばれますが、国によってラッキーカラーやアイテムが異なることがあります。必ずよく調べてから選定しましょう。

縁起の良い手土産は、その由来を知って選ぶと間違いがありませんし、万一尋ねられたときにサラッと答えられればスマートです。そこで、おめでたいことが伝わりやすく、かつ、お相手に喜ばれる縁起の良い手土産を、その由来とともにご紹介します。


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1.「色」が縁起の良い手土産

1.「色」が縁起の良い手土産

昔から日本ではおめでたい時に、紅白幕、お赤飯、紅白饅頭など「紅白」の組み合わせが用いられてきました。紅白の色を見れば、それだけでお祝いの気持ちが伝わります。品物自体が紅白のものはもちろん、パッケージに紅白が使われている品もおすすめです。
紅白の由来には諸説あり、赤は赤ちゃんの出生を、白は白装束の死や別れを意味し、両方をあわせて人生そのものを表すという説や、花嫁衣裳の色が紅白だからという説がよく知られています。

風水で金運が良くなるということから、金色や黄色も縁起の良い色として認識されるようになってきました。とくに金色はそれだけで華やかで特別な雰囲気が表現できるので、お祝いの手土産にぴったりです。
「中国のお客様にとって赤、金は縁起が良いもの。金箔の入ったカステラを赤い包装紙で包んでさし上げたらたいへん喜ばれました」というエピソードのように、外国のお客様への手土産に、その国のラッキーカラーを取り入れるのも喜ばれます。

船橋屋【天神ぜんざい】:あずきと白あずきで紅白を表現。夏は冷やして、冬は温めて楽しめる一品です。
船橋屋【天神ぜんざい】:あずきと白あずきで紅白を表現。夏は冷やして、冬は温めて楽しめる一品です。

2.「形」がおめでたい手土産

2.「形」がおめでたい手土産

「鯛をモチーフにしたものは〝めでたい(鯛)〟ということで分かりやすく、見た目のインパクトもあるので、特別な祝い事への贈り物にとても良いと思います」という意見のように、
鯛や招き猫など形そのものがおめでたいものは、見ただけで楽しい気持ちになる手土産です。なかでも鯛は、古くからお祝いの席で振る舞われてきた魚で、尾頭付きは「切り分けられていない」ということからも縁起が良いとされています。

「松竹梅」も縁起が良いことで知られるモチーフ。形を模した菓子は見た目にもにぎやかでおすすめです。松は冬の間も緑を保つことから「長寿・不老不死」、竹は多くの根を張って次々と新芽を出すので「子孫繁栄」、梅は春を運んで花を開くことから「気高さ・長寿」の象徴と言われます。松竹梅でさまざまな意味があるので、幅広いお祝いごとに活用できます。


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祝い最中お吸物 松竹梅のおめでたい:松茸、竹の子、梅の椀種を、鯛の最中に包んでいます。

3.「語呂合わせ」や「ネーミング」が縁起が良い手土産

3.「語呂合わせ」や「ネーミング」が縁起が良い手土産

上で紹介した「めでたい」に代表されるように、日本には縁起の良い語呂合わせというものがあります。そこには「言葉には力があり、良い言葉は幸運をもたらす」という日本の言霊の思想があると言われています。
「お子様が生まれたお客様にブランケットをお贈りしました。〝不苦労〟に通ずるふくろう柄を選んだことをとても喜んでくださいました」というエピソードのように、お相手の気持ちやシーンに寄り添った語呂合わせを選ぶことがポイントです。

また、商品名そのものが縁起が良い品は、よりストレートに気持ちが伝わるでしょう。「六瓢息災(無病息災)」など縁起の良いネーミングのお菓子を贈ることで、その気持ちを肩の凝らないやわらかな印象にして伝えることができます。


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六瓢息災(むびょうそくさい):蜜漬けにした生姜とナッツをタルト生地で挟んだ一品。

意味や由来を知ったうえで、気持ちが伝わりやすいものをタイミングよく贈って

縁起の良い手土産を贈るのは、慶事の場合がほとんどです。「おめでとう」の気持ちがひと目で伝わるものを、時期を逃さずに届けることが、縁起物を活かすコツです。また、経営者や社長は「縁起を担ぐ」ことが多いので、「会社のますますのご発展を願って…」と縁起物を贈るのもおすすめです。縁起の良いモチーフや語呂合わせは日本伝統の文化で、そこには必ず意味や由来があります。それを知って選ぶことは、贈る側のマナーといえるでしょう。そのうえでTPOに合ったセレクトをすることが、スマートに贈るポイントといえそうです。


著者の紹介
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