2018年【知っておきたいお中元のマナー】贈る時期は?のしの書き方は?

2018年【知っておきたいお中元のマナー】贈る時期は?のしの書き方は?

接待の手土産 編集部
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今年もお中元を贈る季節が巡って来ました。普段お世話になっている方へ、日頃の感謝を伝えるお中元。ビジネスシーンにおいても、夏季の重要な習慣です。しかし、地域により発送時期に差異があるなど、基本を押さえていないと失敗につながることも。秘書監修によるお中元の時期とマナーを特集します。


お中元の由来と時期

お中元の由来と時期

そもそもお中元には、どのような由来があるのでしょうか。

実は「中元」は中国の道教による年中行事のひとつ。「贖罪の日」として、たき火をして神を盛大に祭る大切な行事でした。一方、仏教の7月15日には、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という行事が催されており、「ご先祖さまを供養する日」として、やはり重要な一日でした。日本では、この盂蘭盆会と中元がミックスされ、現在の「お盆」の文化となったのです。

そこから派生し「親しい人たちや、いつもお世話になっている方々へ贈り物をする」という習慣が誕生したのは、江戸時代のころ。以来、その形式が定着し、現在のお中元のスタイルが出来上がりました。

では、夏の贈り物という意味で、お中元とよく似た「暑中見舞い」や「残暑見舞い」は、それぞれ何が違うのでしょうか。答えは、贈る時期。関東地方を例に挙げると、7月1日~7月15日に贈るものをお中元と呼んでいます。

最も暑さが厳しくなる7月16日~8月15日は、お相手の健康を気づかうという意味がこめられた暑中見舞い。立秋を過ぎた8月16日より後に出す贈り物が残暑見舞いです。この時期は、暦上は秋になったにもかかわらず暑い日が続くため、お相手を思いやるという意味が込められています。暑中見舞いや残暑見舞いの時期は、必然的にお中元より後になるため、お中元のお礼を兼ねてもOKです。

本来、訪問先へ持参して手渡しするのが礼儀とされてきましたが、最近では宅配便を利用してもマナー違反にはならないようです。
ただし、贈るタイミングは地域により様々なので、各地の時期をおさらいしましょう。

~北海道~
7月15日~8月15日

1ヵ月間と期間に余裕があるのが特徴です。8月16日より後に出すものに関しては、残暑見舞いになります。他の地域からこの期間よりも早く贈られることも多いため、近年は贈り始めがだんだんと早まっている傾向も見受けられます。ただし、ビジネスシーンでは正規の期間にお贈りするのが良いでしょう。

~東北、関東~
7月1日~7月15日

贈り始めが早いタイミングなのが特徴。2週間という短い期間になりますので、神奈川県や東京都では、6月の下旬から発送し始める方もかなり増えてきています。そのときは、7月の初旬に到着するように手配をしてください。また、7月16日より後に発送するときは、暑中見舞いに切り替えるのがマナーです。

~東海、関西、中国、四国~
7月15日~8月15日

ここでも贈り始めが早まっていると言われています。また8月16日より後は、残暑見舞いとして贈りましょう。ここで注意するべきは、発送時期が早まったことで、9月に残暑見舞いを贈ると遅いと感じられてしまい、逆効果になることもある点。残暑見舞いを贈るときは、少なくとも8月25日ごろまでに届けましょう。

~北陸~
7月1日~7月15日or 7月15日~8月15日(地域により異なる)

金沢を含むほとんどの都市では7月ですが、能登など8月になる地区もあるので要注意。お相手の地域がどちらかわからないときは、7月15日を指定すると良いでしょう。

~九州~
8月1日~8月15日

全国的にはスタートが遅い方で、8月に入ってから贈ります。しかし、他と同じように、少しずつ贈り始めが早まっているようです。8月16日以降は、残暑見舞いに切り替えて贈ってください。

~沖縄~
7月15日まで(旧暦)

注意をしたいポイントは、新暦ではなく旧暦であること。そのため、他の地域とは違い、毎年お中元の時期がバラバラなのが特徴です。お相手が沖縄の方のときは、旧暦をしっかり確認しておくことが重要です。


お中元を贈る際の「のし」のマナー

お中元を贈る際の「のし」のマナー

お中元を贈るときにおさえておきたいマナーのひとつが「のし」です。
「のし紙」には、「紅白の蝶結び(花結び)」のものを用います。水引を境にして上段に表書き、下段に贈り主の名前を書きます。

表書きには、楷書体で「御中元」または「お中元」と書きます。なるべく濃い色の墨を選んでください。お中元の期間が終わってしまったときは、時期に応じて「暑中見舞い」か「残暑見舞い」と書きましょう。

下段の名前は、表書きよりもやや小さめに書いてください。連名のときは、右側に「目上」の人の名前、左側に「目下」の人の名前を記します。3名までが一般的ですが、それ以上になるときは、代表者名を中央に記載し、左下に「他一同」と書きます。代表者以外の名前は、中包みに書きましょう。
ただし、魚介類が贈答品のときは「のし」をつけないのがしきたりとされています。


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絶対に押さえたいお中元のポイント

お中元の時期やのしのマナーは、お中元を贈る際の重要なマナーと言えます。特に時期については、地域によって注意すべきポイントが変わるのでチェックが必要です。普段からお世話になっている方々に、しっかりと感謝の気持ちが伝わるよう、基本を押さえておきましょう。

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