【お相手別】 謝罪シーンでの「手土産」の選び方って?
ビジネスでもプライベートでも、謝罪のシーンで大切にしたいことは、お相手に「誠意を伝える」ということ。そのためには「素早い対応」と「対面での謝罪」が大前提です。そして、“お詫びのしるし”として手土産を持参することが、誠意をお伝えする方法の一つになることも。今回は、謝罪のシーンで持参する手土産の具体的な「選び方」を、様々なシーンの手土産選びに精通している秘書が伝授します。お相手によっても意識したいポイントが違うので、ぜひチェックしてみてください。
それぞれ、参考にできるお品とともにご紹介します。
【基本編】これだけは守って! 手土産選びの「4つのルール」
謝罪シーンでの手土産を選ぶときに、最低限守ってほしい基本ルールは4つ。
どのようなお相手にも、この基本だけは意識して選んでくださいね。
●値段は3千円~5千円程度
値段は安過ぎても誠意が伝わらないもの。だからと言って高価過ぎると、お相手が受け取るのに気後れしてしまいます。3千円~5千円程度がちょうどいい値段設定です。
●食べものなどの「消えもの」で、「日持ちし過ぎないもの」を選ぶ
あとに残るもの、日持ちがするものは、お相手の目に入ると“トラブルを思い出す”可能性があります。問題を引きずらないためにも、早めに召し上がっていただける、賞味期限の長過ぎないものを選びましょう。
●華美なパッケージのものは避ける
外装がカラフルだったり華美なものは避けましょう。中身も華やかさがあるものは避けた方が無難です。お店によっては、慶弔に対応して包装を適切なものに変更できるところも多いので、変更可能か相談してみるのも手。
●「要冷蔵」「要冷凍」の品は選ばない
企業への訪問の際はもちろん、ご自宅へ直接謝罪に訪れる場合も、要冷蔵・要冷凍のものは避けましょう。「ご自宅なら冷蔵庫があるから大丈夫なのでは?」と思いがちですが、お相手の冷蔵庫事情は分からないもの。常温保存可能なものをお持ちしましょう。
さて、基本ルールを押さえたところで、次はそれぞれの「心遣い」を感じられるポイントを、お相手別に紹介します。注意点とあわせて、参考にしてみてください。
【ビジネスのお相手編】「個包装で配りやすい」「好き嫌いが分かれない」もの
先方の会社へ訪問して謝罪する場合は、個包装になっていて、社内で配りやすいものを選びましょう。老若男女に受け入れられやすく、コーヒーやお茶に合うお茶菓子などがおすすめです。
【友人・ママ友編】「ご家族への心遣いを感じられる」or「食卓に役立つ」もの
お相手のご自宅へ直接訪問して謝罪する場合は、多少重さがあるものや、切り分ける必要がある品でもOK。お子様がいる場合は可愛らしい見た目のスイーツでも良いですし、食卓でも活躍するような、健康に気を遣ったごはんのお供やお惣菜も喜ばれるはずです。
【親族編】「お好み」「家族構成に配慮した」もの
ビジネスや友人知人と違い、嗜好や家族構成が分かっている親族の場合は、基本的にはお相手の好きなもの、家族構成に合ったものを意識しましょう。特に、遠方に住んでいてすぐに駆け付けることが難しい場合は、時間があるからこその準備をしっかりとして、お詫びの気持ちを伝えることが大切です。
謝罪のシーンでの手土産は、あくまでも「オプション」
今回は手土産の選び方を紹介しましたが、あくまでも手土産は「オプション」に過ぎないことは忘れないでください。まずは、事態を悪化させないためにも「誠意を伝える」ことを念頭に、お詫びの気持ちを直接、しっかりと伝えてくださいね。そこに「お相手への心遣い」が込められた手土産をプラスすれば、きっと誠意が伝わるはずです。
- 著者の紹介