入手困難がポイント!秘書が考える「もらって嬉しい手土産」とは
「好感度が上がる手土産」「もらって嬉しい手土産」とはどんなものでしょうか。今回は手土産を渡すことももらうことも多い500名以上の秘書の方を対象にアンケートを実施。これまでに「もらって嬉しかった手土産」、「印象に残った手土産」を調査しました。
もらって印象に残った手土産は「希少価値の高いもの」
544名の秘書の方に今までにもらった手土産で印象深かったものについてアンケートしたところ、「希少価値の高いもの」が喜ばれる傾向にあることがわかりました。
上位に来たのは、「高額のもの・高級感のあるもの」や「簡単には入手できないもの」。日常的に購入することができないような高額な食品やスイーツはもちろん、パッケージが木箱や風呂敷に包まれているなど、高級感漂う手土産は、多くの人がもらって嬉しいと感じているようです。
特に売り切れ必至の限定商品や並ばないと買えない人気商品は、ただ入手しづらいというだけでなく、わざわざ手間や時間をかけてくださった相手方の思いが伝わってきます。そういった手土産は、もらって嬉しいものですし、やはり強く印象に残ります。
他にも、「地方の小さな酒蔵の銘酒や、珍しい地方の生菓子」「通常、日本では入手が難しい海外のお菓子」といった、一般的に手に入れにくい品や、「自社製品の非売品セットや未発売の商品」などは、特別感があり喜ばれます。
また会社で配られることを念頭に、個包装で、ある程度の量が入った品を用意される方も多いようです。通常の手土産に加え、秘書宛の手土産を用意される方もいるとか。
「秘書検定合格時、お取引先様が便箋・ペンなど、秘書の必携グッズをお送りくださり、嬉しかった」【卸・小売業 秘書歴7年】
「『〇〇さんがお好きなものだと思ったので』とわたしの好みを把握して買ってきてくださったのが嬉しかった」【教育・研究 秘書歴7年】
など、こちらのことを慮ってくださった品もやはり特別なものであり、嬉しいもの。おのずと相手の好感度は高まりますね。
逆に、差し上げて喜ばれたものとは?
また今回は、渡す側の立場として、先方がとても喜んでくれた手土産についても、約400名の秘書の方がアンケートに答えてくださいました。上位3つをご紹介しましょう。
1.わざわざ感が漂うものや高級品など
先方が喜んでくれるもので最も多かったのは、前述の「もらった手土産で印象的だったもの」同様、わざわざ感が漂うものや高級品などでした。並ばないと買えないような希少価値の高い品や、なかなか手が出せない高級菓子、定番品ではない珍しいお菓子など、何を差し上げたら良いか迷ったら、このあたりの品を用意してみましょう。
2.先方の好物など相手を意識したもの
受け取る側の状況や好みを把握した上で贈る手土産は、先方を喜ばせ、嬉しいと思っていただける、とっておきのアイテムと言えるでしょう。
「雑誌のインタビューにお好きな果物の話が出ていたので、その果物を使ったお菓子を手配しました」【製造業 秘書歴7年】
「お渡しする方の出身地を調べて、そこの銘菓を取り寄せる」【コンサルタント・会計・法律関係 秘書歴4年】
など、事前に相手方の情報をリサーチしておくことも大切です。
また、「糖尿病がある方にお会いするとき、菓子折りではなく新鮮なスイートトマトを差し上げた」【サービス業 秘書歴7年】
「喘息をお持ちの方に、喘息に効果があるとされる乳酸菌飲料を用意した」【医療・社会保険・福祉 秘書歴6年】
など、お相手の体調にも配慮した手土産を選ぶことも重要です。
その人だからこそ喜んでくれる、思いの伝わるものを用意するのが良いですね。
3.先方のご家族の好物
先方がご自宅に手土産を持ち帰ることが予測できる場合は、奥様やお子様といったご家族の好みを踏まえたものを贈るのも喜ばれるポイントです。
「奥様の好きなブランドをお聞きしてそこのジュエリーを差し上げたとき大変喜ばれた」【商社 秘書歴6ヶ月】
「奥様向けの高級菓子をお渡ししたところ、後日お礼状をいただいた」【情報通信・IT 秘書歴2年】
など、ご家族のハートをつかむことで先方に喜んでいただくのも、ひとつの方法でしょう。
相手の気持ちに寄り添った贈り物を
印象に残る手土産選びの第一歩は、高級品や希少価値の高いものなど日常的に入手しづらいものを用意すると、それだけ相手のことを大切にしているという思いが伝わり、「嬉しい!」という感情につながります。徐々に親交を深める中で、先方の状況を慮った手土産を選ぶようにすると、より良い関係を築けるのではないでしょうか。
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