ここでしか聞けない! 秘書の体験談【手土産の失敗&感動体験】

ここでしか聞けない! 秘書の体験談【手土産の失敗&感動体験】

接待の手土産 編集部
接待の手土産 編集部
接待の手土産編集部です。38,400人の秘書会員と連携し、手土産に役立つ情報をお届けします。

普段からさまざまなお相手に手土産を贈っている現役秘書400名に「特に思い出深い手土産体験」をアンケート。回答を拝見すると、手土産が予想以上にビジネスや人間関係に影響力を持っていることがわかりました。やってしまいがちな手土産の失敗から、忘れてしまいたい大失敗、逆にビジネスや人間関係にプラスになった成功手土産まで、秘書だからこそ話せるエピソードをご紹介します。


全部なかったことにしたい! 手土産の失敗談

全部なかったことにしたい! 手土産の失敗談

ひと口に手土産といっても、個人に手渡す物から配送する品、数を多く用意しなければいけない物までさまざまあります。でも、手土産の種類に関係なくやってしまいがちな失敗がありました。それは「渡し間違い」です。

「社長就任のお祝いとして包んだのし袋を、同じ企業様の宴席で配るのし袋(どちらも同企業様宛で「御祝」と表記)と間違って渡してしまった時はあせりました! 金額が全く違っていたので、生きた心地がしませんでした」【放送・広告・出版・マスコミ 30代後半】

「たくさんのお客様にお祝いの胡蝶蘭を発注した際、ある会社に別の会社の立札がついた胡蝶蘭が配送されてしまいました。あの時のパニック状態は今もよく覚えています」【コンサルタント・会計・法律関係 40代後半】

ミスをしても大ごとになる前に対応できればよいですが、それができなかったとき、状況がイッキに気まずくなってしまうこともあります。


「用意した手土産が先方と同じで、同じ品物を交換することに…。せっかく盛り上がっていた会が、決まりの悪い終わり方になってしまいました」【商社 40代前半】

「ある会社へお歳暮をお贈りした際、品番を間違えて新巻鮭を贈ってしまいました。しかもその会社があるのは北海道。虚礼廃止(※1)で返送されてきましたが、トホホな感じでした」【建設業 50代前半】

「上司との意思疎通がうまくできてなく、大切なお客様にお中元・お歳暮をお贈りしていなかったことが。上司の顔をつぶしてしまいました!」【コンサルタント・会計・法律関係 50代前半】

手土産選びの失敗が、大切な関係にヒビを入れてしまうことも少なくありません。贈る相手や内容を事前にしっかり確認して、ケアレスミスをしないよう気をつけましょう。

※1「虚礼廃止」とは心のこもっていない形式的な儀礼はやめるという意味の表現。お中元やお歳暮、年賀状などに関して使われることが増えています。


心をも動かした手土産成功体験

心をも動かした手土産成功体験

秘書の方々が手土産で最も「うれしい」と感じるのは、やはり「選んだ手土産を喜んでもらえたとき」とのこと。さらに手土産が具体的な成果に結びついた時は、達成感や充実感も加わって特別な思い出になるようです。

「大きなプロジェクトの受注がかかっている会食の手配と手土産選定を担当。事前にたくさんの情報を集め、上司と何度もお打合せを重ねました。結果、無事に受注できて、チーム全員で喜びを分かち合いました。お贈りするお相手の好みや状況を知ることがいかに大切かを実感しました」【放送・広告・出版・マスコミ 30代前半】

「取引先の社長の就任祝いにお花と祝電をお贈りしたところ、どの企業よりも早く届いたと喜んでくださり、商談に来てくださいました。毎日欠かさず新聞の人事欄をチェックしていてよかったと思いました」【卸・小売業 20代後半】

相手のことを知っていれば、もっとも喜んでいただけるものを、ベストなタイミングで贈ることができます。情報収集は手土産の基本ですが、相手の心に響く手土産を贈るうえでもこの基本が大切なようです。

また、手土産は社外のお客様との関係だけでなく、社内の人間関係の潤滑油にもなります。

「上司の異動が決まり、私が送別会の仕切りを担当しました。食事内容などは上司の意向を確認して決めましたが、サプライズとしてスライドを作成し、写真集をプレゼントしました。たいへん喜んでいただいて、その上司とは部署が離れた今もいい関係が続いています」【不動産業 40代前半】

「会社でリストラが行われたとき、私の上司が辞める社員の対応をすることに。皆、納得したうえでの退職でしたが、今までのお礼の気持ちを伝えたいと思い、自腹で用意したメッセージカードとバラを用意して、その方々のデスクにこっそり置いておきました。後で上司が役員に、私のその時の対応が素晴らしかったと伝えてくださったと知り、とてもうれしかったです。
心遣いで皆の気持ちをなごませるのは、秘書だからこそできること。非常にやりがいを感じました。後日、上司から〝今までの仕事でリストラの時期が一番つらかった〟と聞いたときは、多少なりとも支えることができ、一緒に乗り越えたと思えた瞬間でした」【金融・証券・保険業 50代後半】


手土産は「物」ではなく「心」を配るつもりで

手土産のセレクトや渡し方に失敗してしまうとお相手や上司との関係が悪くなり、逆に上手に贈ることができれば、信頼が深まり人間関係も広がります。手土産は単なる品物ではなく心を配ること、人と人をつないでくれるツールです。人の心を動かす手土産術をぜひ心がけたいですね。

著者の紹介
接待の手土産 編集部
接待の手土産 編集部
ぐるなびが運営「接待の手土産」編集部です。38,400人の「こちら秘書室」会員と連携し、本当に信頼できる手土産のお役立ち情報をお届けします。

※本記事は、公開時点での情報であり、取材に基づいたコンテンツです。記事の内容は情報の正確性を保証するものではございませんので、最新の情報は直接店舗にご確認ください。