秘書が教える「夏にうれしい手土産」~選び方・渡し方のコツ~
夏の暑い時期の手土産選びは、ほかの季節に比べ気をつけることが多くなります。どんなに美味しい手土産でも、渡すときに痛んでいたり、形が崩れてしまったりしては台無しです。秘書の方々は、どのようなことに気をつけて選んでいるのでしょうか。夏の手土産選びのポイントに迫ります。
必ず押さえたい!夏の手土産選びの注意点
まず気をつけなければいけないのが、品物をお渡しするときの状態。夏にはアイスなど冷たいものを選びたくなりますが、持ち運びの時間が長い場合や、どのくらいかかるかわからない場合には、冷蔵・冷凍のものは避けましょう。中身が溶けてしまう心配があるうえに、商品が汗をかき、包装紙や手提げ袋が濡れたり、よれたりしてしまいます。
また、お相手の事務所などに冷蔵庫がない場合は、すぐに冷蔵庫・冷凍庫へ入れなくてはならないものだと、保管に困ってしまうことも。当然、いたみやすいものや、チョコレートなどの溶けやすいものも避けた方が無難です。揚げ物も酸化が早いので、夏の手土産には向きません。
さらに、お相手によっては、夏はお中元などで多くの贈り物をもらう方もいます。頂き物が多そうな方には、お中元の定番商品は被ってしまわないように、避けたほうが良いでしょう。特にジュース、そうめん、ゼリーなどは、多くの方がお中元の品として選ぶので注意が必要です。
実際に秘書の方はどんなものを夏の手土産に選ぶか聞いたところ、
① 夏季限定商品や清涼感のあるもの。
② 夏バテ・脱水症状防止のため、簡単に栄養補給や水分補給ができるもの。
③ 帰省シーズンであれば、お孫様やご家族と楽しくお召し上がり頂けるもの。
④ いつもクーラーの効いた場所にいらっしゃる方には、冷えの防止策としてあえて体の温まるものを。
という声が上がりました。夏らしさを感じさせるものを基本としつつも、体の温まるものを贈るというのは秘書ならではの細やかな気遣いといえるでしょう。
具体的な商品としては、シャーベットや羊羹、体の温まるシナモンティーなどの他に、高級なとうもろこしや、だだちゃ豆など夏の野菜をお贈りするという声も。旬のものをお贈りすることで季節を感じていただくのも、粋な手土産選びになるかもしれません。
冷凍が必要な商品はここがポイント!
当然、冷凍庫の有無を確認する必要はありますが、やはりアイスなどの冷たい食べ物は夏の手土産として人気があります。特に冷たいものや甘いものが好きなお相手には、せっかくの夏の美味を楽しんでもらいたいものです。冷凍が必要なものを贈るときのポイントをしっかり押さえ、逆にご迷惑とならないようにしましょう。
保管を前提とする場合は冷凍庫の確認は必須ですが、すぐに召し上がってもらいたいケースもあるはずです。アイスなどの場合は、保冷剤などを用い、溶けないようにしますが、半解凍や解凍数時間後が食べごろの商品は、お召し上がり頂きたいベストタイミングを逆算し、解凍してお持ちすると良いでしょう。ちょっとした気遣いがあると、お相手により美味しく召し上がっていただけます。
また郵送の場合は、不在時のお届けにならないように注意する必要があります。会社に送る場合には就業時間内、ご自宅に送る場合にはご家族が確実に受け取れる時間に届くようにしてください。
また、ギフト券スタイルの商品をお送りするのも手。好きな時に商品をお取り寄せして頂けるので先方のご迷惑になりません。アイスだけでなく、鰻など種類も豊富なので、在宅時間がわからない場合などは、便利に使えるはずです。
夏の手土産は事前準備が肝
夏の手土産は他の時期に比べ、準備や確認を怠ると失敗につながる可能性が非常に高くなります。しっかり基本を押さえ、逆にご迷惑とならないよう注意してください。気をつけなければいけないことも多い反面、アイスなどは夏だからこそ貰って嬉しくなるもの。細かい心配りを忘れずに、お相手に夏を楽しんでもらえるような素敵な贈り物をしたいものです。
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