【送別会前に必読】秘書が選ぶ!社内向け送別会・お礼のプレゼント
組織の中で働いていると誰にでも訪れるのが、上司や同僚、部下、そして自分自身の昇進・栄転・退職です。お世話になった人へどのようなお祝いプレゼントを贈ると気持ちが伝わり、喜んでもらえるのでしょうか。人事異動という一大イベントをお祝いするにふさわしい「送別会のプレゼント選びのコツ」を、プレゼント選びに詳しい秘書369名に聞きました。
送別会のプレゼントの価格帯は?
一概に送別会のプレゼントと言っても、上司、同僚、部下など贈る相手の立場の違いでもプレゼントの内容や価格は変わってきます。中でも、一番気を遣うのが上司へのプレゼントでしょう。
プレゼント選びに詳しい秘書369名へのアンケートを行ったところ、上司へのプレゼントで最も多かった価格帯は「8,000円~10,000円」で、半数以上がこの価格内に収めているという結果でした。上司には、ある程度の高級感が伴った品を渡したいと考える秘書が多いようです。
一方、同僚、部下へのプレゼントは「3,000円~5,000円」のものを贈るという回答が一番多く、相手にあまり気を遣わせない価格に抑える傾向が強いようです。
プレゼントの内容は、役職・立場にかかわらず、「本人の希望を聞く」【金融・証券・保険業 秘書歴7年】、「嗜好に合ったものを選ぶ」【製造業 秘書歴7年】が大部分を占め、直接相手に欲しいものを聞く場合と、サプライズ的な意味も込めて、今までの長いお付き合いの中から嗜好を推測して選ぶ2パターンに分かれるようです。
送別会のプレゼント選びのポイント
具体的なプレゼントは、昇進・栄転の場合には、万年筆やペンケース、ボールペンといった筆記用具や、ネクタイ、カフス、ベルトといったファッションアイテムなど、次のステージでも使用可能な実用品が多く見受けられました。
一方、退職する場合は、実用的なものというよりも、「上司の嗜好に合ったものにお名前や年齢や日付などを刻印する」【製造業 秘書歴6年】など、より趣味に寄り沿ったもので、その品を見たら会社や仲間と過ごした日々を思い出してもらえるような記念となる品が喜ばれるという声が多く聞かれました。
また、異動の理由にかかわらず、「花束を贈る」【放送・広告・出版・マスコミ 秘書歴7年】、「商品券を贈る」【コンサルタント・会計・法律関係 秘書歴7年】という声も一定数ありました。
さらに、「部署の全員から送別品をあげるのが慣習となっている」【商社 秘書歴7年】、「人によって差が出ないように、花束が慣例」【放送・広告・出版・マスコミ 秘書歴7年】など、人事異動のプレゼントに関して、すでに社内で一定のルールができあがっている会社も多いようです。
自分が見送られる側になる、異動・転職をする際のお礼の品は?
ところで秘書自身が送別会で見送られる人事異動が発生した場合には、これまでお世話になった人へどのようなお礼の品をプレゼントしているのでしょうか。秘書に聞いてみたところ、63%の方が今まで、何かしらのお礼のプレゼントを贈ったことがあると回答しています。
具体的なプレゼントは、「配りやすい個別包装のお菓子」【製造業 秘書歴7年】という声が圧倒的に多く、中でも「簡単にメッセージを付けて、1週間ぐらいは日持ちのするお菓子を机上にさりげなく置く」【金融・証券・保険業 秘書歴7年】、「“ありがとう”と文字が書かれているお菓子を渡す」【卸・小売業 秘書歴7年】など、感謝の気持ちが伝わるようなメッセージ付きのお菓子を渡す気遣いをされる秘書もいるようです。
異動の理由や立場を考慮し、ベストな一品を
送別会でお渡しするお礼のプレゼント選びでは、相手の立場や、異動か退職かなどによって、ポイントが変わってきます。昇進や栄転など今後も仕事が続く場合は実用的なものを、退職の場合は思い出となるようなものを贈りましょう。これまでお世話になった方へ、感謝の気持ちのこもった素敵なギフトを贈りたいものです。
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